疑問点
イベント
拡張計測イベント
拡張計測イベントは、GA4が基本的に提供するが、GA4のインターフェース内で簡単にオン・オフを切り替えられるイベントです。
ウェブサイトの設定によっては、自動収集イベントよりも詳細なユーザーの行動を追跡できます。追加のコーディングは不要で、クリックするだけで簡単に有効化できます。
- scroll: ユーザーがページの90%までスクロールした時にトリガーされます。
- click: 特定の外部リンクやファイルがクリックされた時にトリガーされます。
- file_download: ユーザーがファイルをダウンロードした時にトリガーされます。
推奨イベント
推奨イベントは、GA4が特定のビジネスや分析目標に合わせてあらかじめ用意しているイベントです。これらのイベントは、ユーザーの行動をさらに詳しく理解するためのもので、特定の名称やパラメータを使って設定する必要があります。GA4のベストプラクティスに従うことで、標準化されたレポートや解析がしやすくなります。
イベント例
- purchase: ユーザーが商品を購入した時にトリガーされます(eコマースサイトに最適)。
- sign_up: ユーザーがウェブサイトやアプリに新規登録した時にトリガーされます。
- add_to_cart: 商品をショッピングカートに追加した時にトリガーされます。
カスタムイベント
カスタムイベントは、GA4に標準で用意されていないイベントを追跡したい場合に使用するイベントです。ビジネスの特定のニーズに合わせて、任意のイベント名やパラメータを定義して設定することが可能です。コードレベルでの実装が必要ですが、より詳細な分析が求められる場合に役立ちます。
- video_play: ユーザーがウェブページ上のビデオを再生した時にトリガーされます。
- newsletter_signup: ユーザーがニュースレターにサインアップした時にトリガーされます。
- form_submission: フォームの送信が完了した時にトリガーされます。
自動収集イベント
GA4(Google Analytics 4)では、いくつかのイベントが自動的に収集されます。これらの自動収集イベントは、ウェブサイトやアプリでユーザー行動を追跡するのに役立ちます
自動収集イベント | 内容 |
---|---|
page_view | ページが表示されたときに発生するイベント |
scroll | ページの90%までスクロールされたときに発生するイベント |
click | ユーザーが要素をクリックしたときに発生するイベント |
first_visit | ユーザーが初めてウェブサイトに訪問したときに発生するイベント |
session_start | ユーザーセッションが開始されたときに発生するイベント |
user_engagement | ユーザーが一定時間サイトやアプリとインタラクションしたときに発生するイベント |
file_download | ファイルがダウンロードされたときに発生するイベント |
video_start | 動画の再生が開始されたときに発生するイベント |
video_progress | 動画の再生が進行しているとき(10%, 25%, 50%, 75%)に発生するイベント |
video_complete | 動画が最後まで再生されたときに発生するイベント |
用語
慣れない用語についてまとめました。
セッション
セッションは、ユーザーがあなたのウェブサイトに訪れたときに始まり、サイトを離れるまでの「一連の行動」をまとめたものです。
具体例
例えば、Aさんがあなたのウェブサイトに来て、以下のような行動をしたとします。
- トップページを見る
- 商品ページに移動する
- 購入ボタンをクリックして商品を購入する
これらの行動すべてが「1つのセッション」としてカウントされます。セッションは、訪問が始まってから30分以上経過すると自動的に終了します。
エンゲージメント
エンゲージメントは、ユーザーが「どれだけ積極的にサイトで活動したか」を表すものです。エンゲージメントが高いほど、そのサイトやアプリに興味を持って、いろいろなことをしていることを示します。
エンゲージメントの例
- 長時間滞在:サイトを長く見ている
- クリック:リンクやボタンをクリックする
- スクロール:ページを上下に動かして読む
GA4では、特に3つの行動がエンゲージメントとしてカウントされます。
- サイトで10秒以上滞在する。
- イベントをクリックする。
- サイトで複数のページを見る。
ポイントは以下の2つです。
- ユーザーが「サイトで何をしたか」「どれだけ真剣に見たか」をエンゲージメントで確認できる
- ただ訪れただけじゃなく、何かアクションをした場合にカウントされる
イベント とは?
イベントは、ユーザーがサイトやアプリで行う特定の行動を記録するためのものです。何をしているかを細かく追跡できます。
イベントの例
- ボタンをクリックする:商品購入のボタンをクリックしたとき
- 動画を再生する:ページ内の動画を再生したとき
- ページを見る:新しいページに移動したとき
イベントは、サイト上で何か行動が起こるたびに発生します。この行動は、たとえばリンクをクリックしたり、何かを購入したり、フォームを送信したりすることです。これを使うと、ユーザーがどこでどのように行動しているかを詳細に分析できます。
ポイントは以下の2つです。
- イベントは、ユーザーが具体的に行ったアクションを追跡
- イベントの種類は自由に設定でき、何がユーザーに興味を持たれたかがわかる。
トラフィック
「トラフィック」とは、ウェブサイトに訪れるユーザーやアクセスのことを指します。具体的には、どれだけ多くの人がサイトに来て、そのユーザーがどこから来たのかを表す言葉です。
種類 | 特徴 |
---|---|
リファラルトラフィック(外部リンクからのアクセス) | 他のウェブサイトやブログに貼られたリンクをクリックして訪れたユーザー。 |
ダイレクトトラフィック(直接アクセス) | URLを直接入力してサイトに訪れた場合、あるいはブックマークから訪問したユーザーです。 |
アクティブユーザー
アクティブユーザーとなるには以下の3つの条件のいずれかを満たすことです。
- 「エンゲージメント セッション」の発生
- 「first_visit(ウェブ)」か「first_open(アプリ)」のイベントの発生
- 「engagement_time_msec」のパラメータの発生(「engagement_time_msec」パラメータは、「user_engagement」イベントに付随するパラメータで、ユーザーがページを1秒以上閲覧すると計測されます。)
utm_mediumとは
GA4における**utm_medium
は、ユーザーがどの媒体(Medium)を通じてサイトにアクセスしたかを識別するためのパラメータです。utm_medium
はキャンペーンのトラッキングに使用され、特定のトラフィックがどの経路から来たのかを詳しく追跡するために使われます。
Googleアナリティクスのディメンションと指標
- 「計測対象」となるものをディメンション=縦
- ディメンションを計測する単位を「指標」= 横
1つ目のディメンションをプライマリディメンション、2つ目のディメンションをセカンダリディメンション。
〇〇ごとの → 〇〇数
ディメンション 指標
- 日ごとの → ユーザ数
- ページごとの → 表示回数
Googleアナリティクスのアカウント、プロパティ、データストリーム
GA4(Google Analytics 4)では、アカウント、プロパティ、データストリームはそれぞれ異なる役割を持っています。
関係図
- アカウント: 全体の管理単位
- プロパティ: 各ウェブサイトやアプリのデータ収集・分析単位
- データストリーム: 各プラットフォーム(ウェブ、iOS、Android)からのデータを送る経路
- プロパティ: 各ウェブサイトやアプリのデータ収集・分析単位
1. アカウント
アカウントは、GA4の最上位レベルの構造です。GA4を利用するための基本的な管理単位であり、ビジネスや個人のために作成されます。複数のプロパティを管理するための大枠となるものです。
- 役割: GA4の全体管理をするための枠組み。1つのアカウントで複数のウェブサイトやアプリを管理可能。
- 例: もしあなたが複数のビジネス(例: 会社A、会社B)を持っていれば、GA4アカウントをビジネスごとに作成します。
2. プロパティ
プロパティは、具体的なウェブサイトやアプリを指します。各プロパティは、ウェブサイトやアプリごとのデータを収集・分析するために設定されます。GA4では、1つのプロパティで複数のデータストリームを扱うことができ、これにより異なるプラットフォーム(ウェブサイト、アプリ)のデータを統合して分析できます。
- 役割: ウェブサイトやアプリごとにデータを収集し、分析するための単位。
- 例: あなたが複数のウェブサイトを運営している場合、各サイトごとにプロパティを作成します(例:
example.com
用のプロパティとanother-site.com
用のプロパティ)。
3. データストリーム
データストリームは、特定のデータソース(ウェブサイトやアプリ)からデータをGA4に送るための設定です。GA4では、1つのプロパティに対して複数のデータストリームを設定できるため、異なるプラットフォーム(iOSアプリ、Androidアプリ、ウェブサイト)のデータを1つのプロパティで統合して分析できます。
- 役割: 特定のプラットフォーム(ウェブサイト、iOSアプリ、Androidアプリなど)からデータを収集するための経路。
- 例: ウェブサイトとモバイルアプリがある場合、それぞれに対応するデータストリームを作成します(例:
example.com
のウェブストリーム、iOSアプリのストリーム、Androidアプリのストリーム)。
GA4(Googleアナリティクス)のイベントとパラメータの関係
GA4(Google Analytics 4)におけるイベントとパラメータの関係は、GA4でユーザー行動を理解するための重要な概念です。
1. イベントとは?
GA4では、イベントはユーザーがウェブサイトやアプリ上で行った特定の行動を記録するデータポイントのことを指します。これは従来のGoogle Analyticsの「ページビュー」や「セッション」などのトラッキングとは異なり、GA4ではより柔軟にユーザーのさまざまなアクションをイベントとして定義できます。
2. パラメータとは?
パラメータは、イベントに付随する追加の情報です。各イベントに対して、詳細なコンテキストやメタデータを追加するためにパラメータを使用します。パラメータはイベントをより詳しく記録し、どのような状況でイベントが発生したのかを理解するのに役立ちます。
- 役割 パラメータは「イベントの詳細」を補足するもの。
- 例
page_view
イベントに対するページのタイトル(page_title
)やURL(page_location
)click
イベントに対するクリックされた要素の名前(element_name
)
GA4(Google Analytics 4)におけるイベントとパラメータの関係は、GA4でユーザー行動を理解するための重要な概念です。これらは、ユーザーがどのようにウェブサイトやアプリとインタラクトしているかを詳しく追跡し、分析するために密接に関連しています。
1. イベントとは?
GA4では、イベントはユーザーがウェブサイトやアプリ上で行った特定の行動を記録するデータポイントのことを指します。これは従来のGoogle Analyticsの「ページビュー」や「セッション」などのトラッキングとは異なり、GA4ではより柔軟にユーザーのさまざまなアクションをイベントとして定義できます。
- 例:
- ページを表示する(
page_view
) - ボタンをクリックする(
click
) - 動画を再生する(
video_start
)
- ページを表示する(
GA4では、すべてのユーザー行動がイベントとして記録されます。これにより、特定のイベントに対する詳細な分析が可能になります。
2. パラメータとは?
パラメータは、イベントに付随する追加の情報です。各イベントに対して、詳細なコンテキストやメタデータを追加するためにパラメータを使用します。パラメータはイベントをより詳しく記録し、どのような状況でイベントが発生したのかを理解するのに役立ちます。
- 役割: パラメータは「イベントの詳細」を補足するもの。
- 例:
page_view
イベントに対するページのタイトル(page_title
)やURL(page_location
)click
イベントに対するクリックされた要素の名前(element_name
)
3. イベントとパラメータの関係
イベントが「何が起こったのか」を記録するのに対し、パラメータは「そのイベントがどのように、どこで、何に対して起こったのか」を補足するものです。イベントは単体で発生しますが、パラメータを加えることでそのイベントに関する具体的な状況を詳細に把握できるようになります。
例えば、click
イベントだけでは「どこをクリックしたか」は分かりませんが、パラメータでクリックされたボタンの名前(button_name
)やそのボタンが設置されていたページの情報(page_location
)を記録することで、どのボタンがどのページでクリックされたのかを追跡できます。
例 1: ページ表示(page_view
)
- イベント:
page_view
(ページが表示された) - パラメータ:
page_title
: ページのタイトルpage_location
: ページのURLpage_referrer
: 参照元のURL
これにより、どのページが表示され、ユーザーがどこからそのページに来たのかがわかります。
例 2: ボタンのクリック(click
)
- イベント:
click
(ユーザーがボタンをクリックした) - パラメータ:
element_id
: クリックされた要素のIDelement_name
: クリックされた要素の名前(例: 「購入ボタン」)page_location
: クリックが発生したページのURL
これにより、ユーザーがどのボタンをどのページでクリックしたのかを詳細に把握できます。
例 3: 動画の再生開始(video_start
)
- イベント:
video_start
(動画が再生された) - パラメータ:
video_title
: 動画のタイトルvideo_url
: 動画のURLpage_location
: 動画が再生されたページのURL
この場合、どの動画がどのページで再生されたのかがわかります。
5. GA4の柔軟性: カスタムイベントとカスタムパラメータ
GA4では、標準イベントやパラメータだけでなく、カスタムイベントやカスタムパラメータを定義して独自のトラッキングも可能です。これにより、ビジネスやサイトに特有の行動を細かく追跡できます。
- カスタムイベント: 標準のイベントでは追跡できない特定の行動(例: ユーザーが特定のプロモーションバナーをクリックしたとき)
- カスタムパラメータ: 標準のパラメータでは不足する情報を追加(例: 「プロモーションバナーのID」や「プロモーションの種類」など)
Googleアナリティクスの設定権限
権限名 | できること | できないこと |
---|---|---|
管理者 | ユーザーの管理、設定全般の編集、プロパティやデータストリームの管理、データ閲覧 | なし |
編集者 | 設定全般の編集、データストリームやイベント設定の変更、データ閲覧・エクスポート | ユーザーの管理 |
アナリスト | データ閲覧、レポート作成・カスタマイズ、データエクスポート | イベント設定やプロパティの変更、ユーザーの管理 |
閲覧者 | データ閲覧、ダッシュボード閲覧、データのフィルタリング、エクスポート | レポートのカスタマイズ、設定の変更、ユーザーの管理 |
タグマネージャー | タグの管理・設定変更(Google Tag Managerを使用している場合) | GA4のイベント設定やプロパティの管理などGA4自体の設定変更 |
1. 管理者(Administrator)
管理者はGA4のすべての設定を行うことができる最も権限の強いロールです。管理者権限を持つユーザーは、他のユーザーの追加や削除、アカウント全体の管理を行うことができます。
- できること:
- ユーザーの追加・削除・権限の変更
- プロパティやデータストリームの作成・管理
- すべての設定やデータの編集、表示
- アカウントやプロパティの削除・管理
- データのエクスポート、GA4の完全な操作
管理者はすべての機能にアクセスできるため、GA4の運営を統括する役割を担います。
2. 編集者(Editor)
編集者は、データや設定を自由に編集できる権限を持っていますが、他のユーザーの管理はできません。ウェブサイトやアプリのイベント設定やデータ分析のカスタマイズなど、主にGA4の運用面を担当するユーザーに適しています。
- できること:
- データストリームやトラッキング設定の編集
- イベント、コンバージョン、カスタムディメンションの設定や変更
- GA4のインターフェースで分析レポートの作成、カスタマイズ
- データのエクスポート
- 設定内容の編集
- できないこと:
- ユーザーの管理(追加・削除・権限変更)
編集者は、GA4のデータや設定を操作できる強力な権限を持つものの、管理者としてのユーザー管理は行えません。
3. アナリスト(Analyst)
アナリストは、GA4のデータにアクセスしてレポートを作成したり、データを分析したりできますが、設定やイベントを変更できません。分析業務を担当するチームメンバー向けの権限です。
- できること:
- レポートの作成・カスタマイズ
- 分析用の探索データやビューを作成
- GA4データの閲覧、フィルタリング
- データのエクスポート
- できないこと:
- イベント設定やデータストリームの変更
- ユーザーの管理
- プロパティやデータの設定変更
アナリストはデータの操作や分析には十分な権限を持っていますが、設定を変更できません。
4. 閲覧者(Viewer)
閲覧者は、GA4のデータを閲覧するだけの権限を持つユーザーです。データの表示や基本的なレポートの確認はできますが、データの編集やカスタマイズ、設定変更はできません。データの共有や閲覧が必要なユーザーに適しています。
- できること:
- レポートやダッシュボードの閲覧
- データのフィルタリング
- 基本的なデータのエクスポート
- できないこと:
- レポートのカスタマイズ
- イベントや設定の変更
- ユーザーの管理
閲覧者はデータの表示に特化した権限で、GA4を使った分析のサポートを行うことができますが、変更は一切できません。
5. タグマネージャー権限(Tag Manager)
この権限は特定のタグやデータストリームに対するアクセス権を管理しますが、GA4自体の設定には直接関わりません。通常、Google Tag Manager(GTM)を使用している場合に役立ちます。
- できること:
- タグの追加・変更・削除
- タグの設定を調整し、GA4に正しくデータを送信
Googleアナリティクスレポート エンゲージメント > ページとスクリーン
GA4(Google Analytics 4)の「エンゲージメント > ページとスクリーン」レポートは、ユーザーがウェブサイトやアプリ内でどのページやスクリーンとどのようにインタラクトしているかを詳細に追跡できるセクションです。このレポートを利用することで、どのページやスクリーンがよく見られているのか、ユーザーがどれだけそのページに滞在しているのかなど、エンゲージメントに関する重要な情報がわかります。
1. ページとスクリーンとは?
- ページ:ウェブサイトでの「ページ」は、ユーザーがアクセスした特定のウェブページ(URL)のことを指します。GA4では、ユーザーがどのページをどれだけ訪れているか、どれくらいの時間そのページに滞在したかを追跡します。
- スクリーン:アプリ内での「スクリーン」は、モバイルアプリなどでの特定の画面やビューのことを指します。これも同様に、どの画面にユーザーがアクセスしてどれだけの時間を過ごしたかを記録します。
このレポートでは、ユーザーが訪れたページやスクリーンごとに、インタラクションの詳細を分析できます。
2. レポートで追跡できる指標
「ページとスクリーン」レポートで追跡できる主な指標は以下の通りです。
- ページタイトルとスクリーン名:表示されたページやスクリーンの名前(ページのタイトルやスクリーンの識別名)。
- 表示回数:そのページやスクリーンがユーザーによってどれだけ表示されたか。ウェブサイトならページが何回見られたか、アプリならスクリーンが何回開かれたかがわかります。
- 新規ユーザー:初めてそのページやスクリーンに訪れたユーザーの数。新規訪問者の割合を把握するのに役立ちます。
- エンゲージメント時間:そのページやスクリーン上でユーザーが実際にインタラクトした時間の合計。この時間が長ければ、そのページやスクリーンがユーザーにとって魅力的であることが示唆されます。
- エンゲージメント率:ページやスクリーンに訪れたユーザーが、どの程度アクティブに行動しているかを示す割合。ページを表示しただけでなく、一定以上の時間を過ごしたり、他のアクションをしたりした場合に「エンゲージメントあり」と見なされます。
- コンバージョン:そのページやスクリーン上で何かしらの重要なアクション(例:購入、問い合わせ、ダウンロードなど)を完了したユーザー数を追跡します。
3. ページとスクリーンレポートを使う理由
1. 人気ページ・スクリーンの把握
レポートを使用することで、どのページやスクリーンが最も多くの訪問を受けているかを知ることができます。これにより、サイトの最もパフォーマンスの高いページやアプリの人気機能を特定し、今後のコンテンツや機能の改善に役立てることができます。
- 例: 商品詳細ページが多く表示されているが、購入ページに進んでいない場合、商品ページに追加情報を提供することでコンバージョンを向上させる戦略を考えられます。
2. ユーザー行動の理解
ページやスクリーンごとのエンゲージメント時間やエンゲージメント率を見ることで、ユーザーがどのページで積極的にインタラクトしているか、どこで離脱しているかを把握できます。特定のページで滞在時間が短い場合、そのページの内容やデザインを改善する必要があるかもしれません。
- 例: ブログ記事のエンゲージメント時間が短ければ、記事の内容がユーザーの期待に応えていない可能性があるため、コンテンツの質を見直す必要があるかもしれません。
3. コンバージョンへの影響
コンバージョンの高いページやスクリーンを特定することで、ユーザーがどのような経路を通って目標に到達しているかを分析できます。たとえば、ユーザーがよくコンバージョンに至る特定のページがあれば、そこにさらにトラフィックを誘導する施策を考えることができます。
- 例: 購入プロセスの各ページ(カート→購入確認→決済完了)のエンゲージメント率や滞在時間を分析することで、どのステップで離脱が多いかを確認し、改善ポイントを見つけられます。
4. GA4で「ページとスクリーン」レポートを最大限活用する方法
セグメントやフィルタの活用
「ページとスクリーン」レポートでは、さまざまな条件でデータをフィルタリングし、特定のユーザー層(新規ユーザー、リピーター、特定の地域など)にフォーカスできます。たとえば、新規ユーザーが特定のページに対してどのようにエンゲージしているかを調べたり、特定の地域からのユーザーがどのスクリーンでコンバージョンしているかを分析することが可能です。
カスタムディメンションの設定
GA4では、ページやスクリーンにカスタムディメンションを追加して、さらに詳細な分析を行えます。たとえば、ページやスクリーンの特定の要素(カテゴリーやタイプなど)に基づいてデータを集計することが可能です。
エンゲージメント率の改善
ページやスクリーンのエンゲージメント率が低い場合、そのページのデザインやコンテンツ、ナビゲーションの見直しを検討する必要があります。また、ABテストやユーザーテストを行い、どのように改善できるかを検証することも効果的です。
5. 具体例: ウェブサイトの活用方法
- どのページが最も多くのトラフィックを集めているか確認し、そのページのコンテンツを最適化。
- ブログや記事ページのエンゲージメント時間を分析して、読者がどれだけその内容を消化しているかを理解。
- 主要なランディングページのエンゲージメント率を確認し、コンバージョンにつながっているか評価。
Googleアナリティクスコンバージョン
キーイベント
GA4(Google Analytics 4)のキーイベントとは、特に重要なユーザー行動を捉えるためのイベントで、ビジネスの目標達成やサイト・アプリの成果を測定するために欠かせないイベントです。キーイベントは、訪問者がどのような行動を取ったかを明確にすることで、より深い分析を可能にします。
GA4では、ユーザーの行動を追跡するイベントをカスタマイズでき、ビジネスにとって重要な「コンバージョンイベント」を特定して、特に価値の高い行動を追跡します。キーイベントはその中でも、ビジネスやウェブサイトの目的に直結する行動です。
カスタムイベント
デフォルトイベント
イベント名 | 概要 | トリガーされるタイミング | 代表的なパラメータ | パラメータの概要 |
---|---|---|---|---|
page_view | ページが読み込まれた際に自動的に発生するイベント | ページが表示されたとき | page_location | 表示されたページのURL |
page_referrer | 前のページの参照URL | |||
first_visit | ユーザーが初めてウェブサイトを訪れた際に発生 | 初回のウェブサイト訪問 | engagement_time_msec | エンゲージメント時間(ミリ秒) |
session_start | 新しいセッション(訪問)が開始された際に発生 | セッションが開始されたとき | session_id | セッションの一意なID |
user_engagement | ユーザーがサイト内で一定のエンゲージメントを持った場合に発生 | ページ滞在が10秒以上、または2回以上のページビュー | engagement_time_msec | エンゲージメント時間(ミリ秒) |
イベント名 | 概要 | トリガーされるタイミング | 代表的なパラメータ | パラメータの概要 |
---|---|---|---|---|
scroll | ユーザーがページの90%までスクロールした際に発生 | ページの90%までスクロールしたとき | percent_scrolled | スクロールされた割合(%) |
click | 外部リンクや特定のボタンをクリックした際に発生 | 外部リンクまたは特定の要素をクリックしたとき | link_url | クリックされたリンクのURL |
file_download | ファイル(PDFや画像など)をダウンロードした際に発生 | ファイルをクリックしてダウンロードしたとき | file_name | ダウンロードされたファイルの名前 |
video_start | ユーザーが動画を再生し始めた際に発生 | 動画の再生を開始したとき | video_title | 再生された動画のタイトル |
video_url | 動画のURL |
イベント名 | 概要 | トリガーされるタイミング | 代表的なパラメータ | パラメータの概要 |
---|---|---|---|---|
purchase | ユーザーが商品を購入した際に発生 | 商品の購入が完了したとき | value | 購入金額(通貨単位で) |
currency | 通貨の種類(例: JPY, USD) | |||
transaction_id | トランザクションID | |||
sign_up | ユーザーがサイトやアプリに新規登録した際に発生 | 新規登録フォームが送信されたとき | method | 登録方法(例: Email, Facebook) |
add_to_cart | ユーザーが商品をショッピングカートに追加した際に発生 | カートに商品が追加されたとき | item_id | 商品ID |
quantity | 追加された商品の数量 | |||
view_item | ユーザーが特定の商品やコンテンツを表示した際に発生 | 商品やアイテムが閲覧されたとき | item_name | 商品名 |
item_category | 商品カテゴリー |
4. カスタムイベント
イベント名 | 概要 | トリガーされるタイミング | 代表的なパラメータ | パラメータの概要 |
---|---|---|---|---|
form_submit | ユーザーがフォームを送信した際に発生 | フォーム送信ボタンがクリックされたとき | form_id | 送信されたフォームのID |
form_location | フォームが送信されたページのURL | |||
search | ユーザーが検索機能を使用して検索を行った際に発生 | サイト内検索が実行されたとき | search_term | 検索されたキーワード |
contact_click | ユーザーが「問い合わせ」ボタンをクリックした際に発生 | 問い合わせボタンがクリックされたとき | contact_method | 問い合わせ方法(電話、メールなど) |
newsletter_signup | ユーザーがニュースレターに登録した際に発生 | ニュースレター登録フォームが送信されたとき | signup_method | 登録方法(Web、キャンペーンなど) |
カスタムディメンション
探索レポート
GA4(Google Analytics 4)の「探索」レポートは、データをより柔軟に分析するための機能で、特定のビジネスニーズに合わせた詳細な分析を行えます。8つの手法があり、それぞれ異なる視点からデータを深く掘り下げることが可能です。
1. 自由形式
概要: 任意のディメンションや指標をドラッグ&ドロップでカスタマイズしてデータを分析する方法です。表形式やクロス集計(ピボットテーブル)のような形式でデータを表示できるため、データの細部を詳細に把握できます。
使い方:
- 任意のディメンション(例:地域、デバイス)と指標(例:コンバージョン、セッション数)を選択し、自由に組み合わせてレポートを作成します。
- 表示形式には、表形式、棒グラフ、折れ線グラフなどがあります。
2. ファネルデータ探索
概要: ユーザーがサイト内でどのように行動し、どのステップで離脱しているかを可視化するツールです。特にコンバージョンまでの経路を視覚的に追うことができます。
使い方:
- ステップごとにユーザーがどう移動するかを設定し、特定の行動フローを追跡します。
- 例えば、商品ページ閲覧→カート追加→購入といった行動フローを分析し、各ステップでの離脱率を把握します。
3. 経路データ探索
概要: ファネルデータ探索と似ていますが、より自由な形式でユーザーの行動経路を視覚化します。ユーザーがどのような順序でページを訪れたのか、クリックしたのかなど、行動の流れを木構造で示します。
使い方:
- 起点となるイベント(例:ページビュー)から、ユーザーが次にどのような行動を取ったかを視覚化します。
- これにより、サイト内での主要な移動パターンを把握し、改善点を見つけます。
4. セグメントの重複
概要: 異なるユーザーセグメント間での重複部分を視覚化します。例えば、特定のマーケティングチャネルからのユーザーと、新規ユーザーとの重複など、セグメント間の共通性や相違を把握するために使用します。
使い方:
- 複数のセグメント(例:新規ユーザー vs リピーター)を設定し、それぞれがどの程度重複しているかを可視化します。
- 効果的なマーケティング戦略の立案に役立ちます。
5. ユーザーエクスプローラー
概要: 個々のユーザーの行動を詳細に追跡できるツールです。ユーザーIDごとの詳細な行動履歴を確認でき、個別のユーザーの動向を追うのに役立ちます。
使い方:
- 特定のユーザーを選び、そのユーザーがどのような行動を取ったか(例:ページ閲覧、イベント発生、コンバージョン達成など)を確認します。
- 顧客サポートやVIPユーザーの追跡に有効です。
GA4(Google Analytics 4)の「探索」レポートは、データをより柔軟に分析するための機能で、特定のビジネスニーズに合わせた詳細な分析を行えます。8つの手法があり、それぞれ異なる視点からデータを深く掘り下げることが可能です。
5. ユーザーエクスプローラー
概要: 個々のユーザーの行動を詳細に追跡できるツールです。ユーザーIDごとの詳細な行動履歴を確認でき、個別のユーザーの動向を追うのに役立ちます。
使い方:
- 特定のユーザーを選び、そのユーザーがどのような行動を取ったか(例:ページ閲覧、イベント発生、コンバージョン達成など)を確認します。
- 顧客サポートやVIPユーザーの追跡に有効です。
6. コホートデータ探索
概要: 同じ条件や期間内で特定の行動をしたユーザーグループ(コホート)を分析し、時間経過による行動の変化を追跡します。リテンション(維持率)分析に有効です。
使い方:
- 例えば、「1月に初めてサイトを訪れたユーザー」がその後どのように再訪問したか、コンバージョンしたかを追跡します。
- 継続率や離脱率の把握に役立ちます。
7. ユーザーのライフタイム
概要: 特定のユーザーグループがサイトに訪れてからの「ライフタイム」(期間全体)を通じて、どのような行動をしたか、価値をどの程度生み出したかを把握するための分析手法です。
使い方:
- ユーザーの生涯価値(LTV)や、どのような施策が長期的に効果的だったかを分析します。
- 特定の施策による顧客の獲得や育成効果を測定できます。
8. 空白(ブランク)
概要: カスタム分析を行う際に、自分で独自のレポートを作成できるテンプレートです。事前に設定された形式ではなく、完全に自由な形で必要な分析を行いたい場合に利用します。
使い方:
- どの手法にも該当しない、特定のカスタムメトリックやディメンションを組み合わせたレポートを作成します。
- ビジネスに応じたオリジナルのレポートを生成するために使われます。