取材ライター
人物撮影(ポートレート)
- 人物撮影は露出補正で0.7+〜2.0EVぐらい。
- 屋外なら日陰や曇りの日が理想的。
- 屋内の場合は、窓からの柔らかい光を活用するか、必要に応じて照明機材。
- 目にフォーカスを合わせる(被写体の目はその人の印象を強く左右するため、目にピントを合わせることが大切です。目が鮮明に映ることで、写真全体が生き生きとした印象になります。
カメラ指示出し
1. 撮影の目的を明確にする
撮影を始める前に、取材対象者に撮影の目的やコンセプトを簡潔に説明しましょう。相手もどのような表情や姿勢が求められているのかを理解できます。
例:「今日は読者に親しみやすさを伝えるための写真を撮りたいので、リラックスした雰囲気でお願いします。」
2. リラックスした環境を作る
対象者が緊張すると表情やポーズが硬くなりがちです。以下の方法でリラックスを促しましょう。
- 雑談を交える:好きな趣味や最近の出来事について話す。
- 軽い体操や深呼吸:肩を回す、軽くストレッチするなどして体をほぐしてもらう。
3. 具体的なポーズや動きを指示する
抽象的な指示ではなく、具体的に動作を指示すると理解されやすいです。
- 手の位置:「腕を自然に下ろしてみてください」や「机に軽く手を置いてみてください」
- 視線の誘導:「カメラの少し上を見てみましょう」や「窓の外を眺めている感じで」
ポーズや動きを言葉で説明するのが難しい場合、自分が実際にやって見せることで、対象者が理解しやすくなります。
例:「このように腕を軽く組んでみてください(自分でデモンストレーション)。はい、そうです!すごくいいですね!」
視覚で伝えるテクニック
- ポーズ写真を見せる:「こんなイメージでいきましょう」と参考写真を見せる。
- 簡単なジェスチャー:「軽く笑って」「少し上を見て」といった指示をジェスチャー付きで伝える。
4. ポジティブなフィードバックをこまめに
「いいですね」「その表情、すごくいいです!」といったフィードバックを与えることで、対象者の自信を引き出します。
緊張している対象者に対して、うまくいかない部分もポジティブに捉え直すように声をかけましょう。
例:「その姿勢、すごく真剣な感じが出てますね!」 「ちょっと硬くなった感じも、逆に誠実さが伝わります!」
5. モデルの感想を聞く
「こんな感じで大丈夫そうですか?」と撮影途中で感想を求めることで、対象者の希望や意見を反映した写真が撮れます。
7. 撮影結果を見せてフィードバックをもらう
撮影後、何枚かをその場で確認してもらい、「もっとこうしたい」などの希望があれば対応しましょう。
シャッタースピードを下げると、明るく写真が見える理由。
シャッタースピードを下げる(つまり、シャッターを開けている時間を長くする)と、写真が明るく見える理由は、センサーに届く光の量が増えるためです。シャッターが開いている時間が長くなるほど、カメラのセンサーが光を集める時間も長くなるため、より多くの光が取り込まれ、結果として写真が明るくなります。
具体的に言うと、シャッタースピードを下げることによって次のような効果があります。
- 光の取り込み時間が増える センサーが光を受け取る時間が長くなるので、暗い場所でも十分な光を集めて明るい写真を撮れます。
- 露出の調整 シャッタースピードを遅くすることは、露出を増やす手段の一つです。露出が増えると、写真の明るさが増加します。
- 低光環境での撮影: 暗い場所や夜景などの撮影時に、シャッタースピードを下げることで十分な光を取り込むことができ、明るい写真を撮ることができます。
ただし、シャッタースピードを下げすぎると、手ぶれや被写体の動きによるブレが発生しやすくなるため、三脚の使用や手ぶれ補正機能の活用が重要。
暗い水族館で魚を撮ると写真が真っ暗になった理由。
シャッタースピードが速すぎる
シャッタースピードが速すぎると、カメラのセンサーが光を受け取る時間が短くなるため、写真が暗くなる可能性があります。水族館のような暗い環境では、シャッタースピードを遅めに設定する必要があります。ただし、あまりに遅くすると魚の動きがブレてしまうため、バランスが重要です。
絞り値 (F値) が高すぎる
絞り値が高い(F値が大きい)と、レンズを通してセンサーに届く光の量が少なくなります。暗い環境では、できるだけ絞りを開いて(F値を小さくして)光を多く取り込む必要があります。
露出補正が不足している
露出補正がマイナス側に設定されている場合、カメラが意図的に暗い写真を撮るように指示している可能性があります。露出補正が正しいか確認し、必要に応じてプラス側に調整してください。
光量不足
水族館の光が非常に弱い場合、ISO 1600でも十分な明るさが確保できないことがあります。その場合、より高いISO感度(例えば3200や6400など)に設定するか、別の光源(フラッシュや補助光)を利用する必要があります。ただし、水族館ではフラッシュの使用が制限されていることが多いので注意が必要です。
水族館で魚を撮影するとき
1. シャッタースピードの調整
魚は動きが速いため、シャッタースピードが遅いとブレてしまいます。動きを止めるためには、1/125秒以上の速いシャッタースピードが理想的ですが、暗い環境では限界もあります。動きが少ない魚や水槽の状況に応じて、シャッタースピードを調整。
2. 絞り (F値) の設定
暗い環境では、できるだけ絞りを開いて(F値を小さくして)光を多く取り込むことが重要です。例えば、F2.8やF4などの設定が適しています。これにより、シャッタースピードを速めつつ、光を多く取り込むことができます。
3. ISO感度の設定
ISO感度を上げることで暗い環境でも明るい写真が撮れますが、高すぎるとノイズが増えます。ISO 1600〜3200程度を目安にし、必要に応じて上げるようにしましょう。富士フィルムのカメラは比較的高感度でもノイズが少ないため、ISOを多少上げても問題なく撮影できることが多いです。
4. オートフォーカスのモード
動いている魚を撮る場合、カメラのオートフォーカスを「連続AF(AF-C)」に設定し、被写体を追い続けるようにします。また、シングルポイントAFを使用して魚の目にピントを合わせると、より印象的な写真になります。
5. ホワイトバランスの調整
水族館の照明は青っぽいことが多いので、ホワイトバランスを調整して色味を正確に再現することが重要です。「オートホワイトバランス(AWB)」でも良いですが、青みが強い場合は「蛍光灯」モードやマニュアルホワイトバランスを使用するのも良いでしょう。
6. 反射防止
水槽のガラスには反射が起きやすいため、レンズを水槽のガラスにできるだけ近づけたり、レンズフードを使用したりして反射を防ぐと良いです。また、斜めからの撮影は反射を避けるための一つのテクニックです。
7. 手ぶれ補正
富士フィルムカメラやレンズに手ぶれ補正機能がある場合、それを有効にしておくと、シャッタースピードが遅めでも手ぶれを軽減できます。
8. 撮影モードの選択
富士フィルムのカメラには「スポーツ」モードや「低照度」モードなど、動きのある被写体や暗い場所に適したモードがあるので、それらを試してみると良いです。
9. RAWで撮影
後で写真を編集する際の柔軟性を持たせるために、RAWで撮影することをおすすめします。暗所の撮影では、露出やホワイトバランスの調整が後から必要になることが多いためです。
写真ポートフォリオ
富士フィルム X-A5